大体大 3年ぶりの優勝
3年ぶりの総理大臣杯での優勝。ピッチと同じ緑色のユニホームをまとった選手たちは接戦の末に勝ち取った優勝カップをもち誇らしげな表情。地元の大阪ということもあり試合後には応援に駆け付けた多くの人たちと喜びを分かち合った。
優勝の立役者となったのはDF馬場。前半31分に離れた距離から蹴ったFKがそのままゴールに吸い込まれ,得意のFKからこの日の唯一の得点を決めた。馬場は今大会まで全国大会への出場がなかった。3年生でようやくレギュラーを掴み出場した全国の舞台で一躍ヒーローに。
本人は決勝点について「みんなのゴール」と落ち着いた表情で振り返り、チームとしての団結力を感じさせた。
「こんなチームが勝っていいんだろうか」と大体大の坂本監督は優勝後の記者会見で謙遜まじりにこう答えた。
昨年度はJリーグに3人を輩出し2部のチームながら個人の能力が高かったが、今年度のチームには際立った選手はいない。前期のリーグ戦も6位と決して安定した強さを誇っていた訳ではない。そんなチームが全国の頂に立つポイントになったのは「攻めるディフェンス」。
総理大臣杯は7月に行われ、酷暑の中での試合が多く終盤には疲労から足が止まってくるチームが多く見られた。しかし大体大は最後の最後まで全員が走り、激しいディフェンスからボールを奪い続け接戦をものにした。
2大会連続で全国大会を関西勢が制した。緑の戦士たちの力強いプレーは関西の今の勢いを象徴しているようだった。
●第35回総理大臣杯決勝(7月9日・キンチョウスタジアム)
大体大 | 1 | 1-0 | 0 |
中央大 |
0-0 | ||||
馬場 | 得点者 |
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