フォーラム、交流会、合宿といった形で学生の交流や成長のきっかけ作りを目指す学生団体「キッカケ関西」は、大規模イベントを定期的に企画している。今回のサミットにはおよそ200人の学生が参加した。

 スタッフらが関西で活動する学生団体に声をかけたり、ホームページ上などで広報を行い準備を進めてきた。けれど当日集まった学生のなかには、どの学生団体にも所属していない学生も多くみられた。「キッカケ関西」代表の森大地さん(神戸大・3年)は「一般の学生がこれだけ参加してくれてうれしい。関西には熱い学生団体がたくさんあるんで、もっとそれをみんなに知ってもらいたい」と話す。
 交流会の内容にも工夫を凝らしている。「学校」というテーマで、学生同士の深いつながりの作り方についての講演も行った。森さんは大学生になると友人同士のつながりは、幅は広がるものの浅いものになりがちだと感じている。「高校生の時は同じ空間で深い絆をもてた。なのでそれを(この会場で)やってみたかった」とイベントの目的を説明する。
 参加した学生らは「理想の学生像」などのテーマで熱く語り合い、また学生団体のプレゼンテーションではそれぞれの活動に関心を寄せ聞き入っていた。キッカケ関西は、夏には合宿形式の交流会を企画しているという。森さんは「今回は1日限りだったけど、次はもっと深い感動を与えれるようにしたい」と熱い思いを語った。