第60回記念黒鷲旗男子の部では、Vプレミアリーグから全8チーム、Vチャレンジリーグから上位3チーム、大学から全日本大学バレーボール男女選手権大会(全日本インカレ)の上位4チーム、高校から全日本高校選手権大会(春の高校バレー)で優勝したチームが選出された。大阪商業大は昨年度の全日本インカレでベスト4まで勝ち進んだため、選考基準に達した。

 
 「こんな良い経験はない」。リベロ瀬川は笑顔で話した。グループ戦第1日の相手、堺ブレイザーズは昨年のVプレミアリーグで優勝したチームだ。日本一のチーム相手に、コートに入ったときから盛り上がりをみせる大商大。「勝ち負けを気にせず試合ができる」(サイド田中主将)と、春季リーグとはまた違った緊張感のなか試合が行われた。
 
 セットカウント0ー2で迎えた第3セット、相手に慣れてきたのか初めて1点目を先制すると、そこから大商大リードの状態で序盤に最大3点差をつける。田中のブロックやスパイク、サイド藤本のスパイクが決まり、波に乗る大商大。しかし相手は日本一のチームだ。しつこいブロックやレシーブで一気に逆転され、手にしたはずの流れを失ってしまう。それでも大商大は諦めない姿勢を崩さず、最後まで相手に立ち向かった。
 試合後、「楽しく思いきりできた」と瀬川。相手のスパイクやサーブに対し、「思ったよりできた」と満足気だ。田中も「日本一と戦えたことで、リーグで自信を持って戦える」と、これからも続く春季リーグへの意気込みをみせた。
 
 春季リーグでは、5勝1敗で現在2位の大商大は、5月5日に6戦全勝で現在1位の大阪産業大と戦う。
 

 •第60回記念黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会(4月30日・大阪府立体育会館)

大商大 0 14-25 3 堺ブレイザーズ
11-25
17-25