試合前、チームの雰囲気は決して良いものではなかった。17日の関学戦で負けを喫したあと、チームで話し合いをした。「負けを受け止めて、これからはチーム全体で勝ちにいこう」と前向きに決めた。しかし22日の練習では、紅白戦でレギュラーチームが全敗。頭ではわかっていても、心が追いつかなかった。

 そんな中で迎えた今日の試合。「もやもやしていたけど、もう負けたくない。切り替えて思いきりプレーしようと思った」とセッター三田村。チームも皆、同じ気持ちだった。
 
第1セットをセンター河戸などのスパイクで先取するも、第2セットは序盤から相手リードの状態が続く。しかしその状況を打開したのは、以前「ブロックが苦手」と話していたサイド田中主将のブロックだ。そこから田中の3連続得点でチームが活気づき、第2セットも連取した。「何とか自分で決めようと思った。がむしゃらに点を取りにいった」と田中。強気な姿勢が功を奏した。
勢いそのままにサイド岡本のサーブなどで第3セットも危なげなく取り、ストレートで勝利を収めた。

24日は4戦全勝の近畿大と対戦する。一つの壁を乗り越えた大商大に、こわいものは何もない。

・関西大学バレーボール連盟男子春季リーグ(4月23日・大阪商業大体育館)
 

大商大(3勝1敗) 3 25-19 0 甲南大(0勝4敗)
25-21
25-15