息詰まる接戦を代打の切り札が決めた。立命は2回に8番山村の適時打で1点を先制したものの、直後の2回裏に関大7番松岡良の適時打で1点を返され同点。3回にも1点を奪うものの、またもや直後に1点を奪われ同点に追いつかれる。その後は毎回得点圏に走者を進められる苦しい展開に、7回からは先発の徳山に代わり小松が登板。「ほどよい緊張をもって投げられた」と小松。関大打線を無安打に抑える好投で流れを引き寄せる。

迎えた延長10回表の攻撃。走者1塁で打席に立つのは前日の関大戦でリーグ戦デビューした代打の瀧野。結果は中飛だったものの、「前日の当たりを見て、今日使うと決めた」と松岡監督。指揮官の期待に応えるように瀧野の打球は右中間へ。「打った瞬間、先っぽだったんで捕られるかなと思ったんですけど、良かったです」と瀧野。リーグ戦初安打は、貴重な追加点を生み出す、適時三塁打。この1点を守りきった立命が3ー2で関大を下し勝ち点1を獲得した。

●関西学生野球春季リーグ第1節3回戦(4月5日・わかさスタジアム京都)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
立命 0 1 1 0 0 0 0 0 0  1 3
関大 0 1 1 0 0 0 0 0 0  0 0

【立命】徳山、○小松−山村
【関大】秋本、寺本成、吉川、●近藤−矢野