「熱中できるもの見つけて」
会 場に訪れたのは、事前に配布されたイベント参加券を手にした近大生150人。イベントはラジオDJである淺井博章氏との対談形式で行われ、TAKUYA∞ さんは自身の経験から夢を諦めないことの大切さを語った。 TAKUYA∞さんが所属するバンドUVERworldは東京ドームを10日後に控えており、 この日もドーム公演の真っただ中 。今でこそ人気バンドとして活躍するUVERworldだが、夢の実現にはさまざまな困難があったという。
中学生の時は プロスポーツ選手になりたかったというTAKUYA∞さんは、その夢を決して口に出して言うことはなかった。「(強い選手を)知れば知るほど自信をなくし てしまった」と、ライバルの存在に自身の限界を悟ってしまったことを語った。同時期にギターを始め、作曲や作詞を手がけるようになった。当時 は歌うことが恥ずかしいという思いから、マイクを握ろうとはしなかった。後輩に頼まれ、学祭でコピーバンドのボーカルを務めたことをきっかけに、ボーカル としての活動を始めたTAKUYA∞さんは、やがてUVERworldとして地元・滋賀を中心に活動を始めた。当時はライブをしても客が入らず、貧しい時 期もあったという。しかし 「貧しい時期はつらくなかった。ただ好きだというだけで続けていた」と、音楽を好きだという気持ちが夢を追う原動力だったと語る。
メンバーの脱退という苦難を乗り越え、より絆を深めたUVERworldは2005年にメジャーデビュー。当時「どんなバンドになりたいですか?」と聞か れ、「武道館でライブができるようなバンドになりたい」と答えた。宣言通り、2008年には日本武道館でのライブを施行。この時の気持ちを「感慨深かっ た」というTAKUYA ∞さんが、次のステージとして見据えているのが東京ドームでの公演だ。「新しい夢を見つけたい」と現状に満足せずこれからも挑戦し続けたいといいう思い を語った。
イベント中盤では「挫折しそうになった時どうしてますか?」や「緊張しないためにどうしてますか?」など、淺井氏が生徒からの質問を読み上げ、それに答える場面もあった。
イベントの最後にTAKUYA∞さんは、「俺たちもまだまだ夢の途中で、偉そうなことは言えないけど」と前置きした上で、「挫折してしまった人たちはみん な途中で諦めてしまった。俺たちは諦められなかった結果、いろんな夢を実現できた。夢をひとつ見つけるのは大変だけど、何かアツくなれるものをひとつ見つ けて欲し い」と語った。
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