かつて関西9連覇、大学選手権3連覇を成し遂げたことのあるチームが今、苦境に立たされている。「王者」と呼ばれていた時代の姿は、今はもうない。

 

 

 

 

 

 後半39分、敵陣ゴール前のラックからBK陣がつなぎ、FB勝山がトライ。ゴールも成功させ、3点差に詰め寄った。残り時間は少ないものの、マイボール。プレーをつなげば勝利を狙える場面。スタンドから同志社への熱い歓声が送られた。しかし、SO森田が関学タックルを受け、痛恨のノックオン。ノーサイドの瞬間、同志社フィフティーンは皆、うなだれた。

 

 

 

 

 

 

 

 「今シーズン苦しんでいるように、(今回も)最後でミスが出た」と、中尾監督。「ゲームがコントロールできない状況を自分たちでルックてしまい、そこから自信もなくなってしまっている」と厳しい表情で話す。この試合でまさかの4連敗。創部100周年の記念の年に、チームとして初となる関西リーグ負け越しという結果を受け、「申し訳ないです」と指揮官は肩を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 同志社は史上最多の45度という大学選手権の出場記録を持っているが、この試合の敗戦により、自力で選手権の出場権を手にすることはできなくなった。最終節での勝利が必要最低限で、他チームの結果待ちとなる。大平主将は「コーチから『最後まで苦しんだチームが1番強いチーム』と言われている。何位になってもどんでん返しを信じてやりたい」と前を向く。強豪の名に恥じない戦いを最後まで見せてほしい。

 
●関西大学ラグビーAリーグ第6節
▽(11月20日・ユニバー記念競技場)
摂南大 5-28 77
天理大
0-49
 

 
関 学 28 21-12 25
同志社
7-13
▽(11月21日・鶴見緑地球技場)
 
大体大 27 14-8 25
京産大
13-17
 

 
近 大 22 15-24 32
立 命
7-8