歴代2位の総合記録。しかし、目標としていた入賞には程遠い試合内容に笑顔はなかった。

 

 

 

 1区を任されたエース田中は、3キロ過ぎで集団から遅れると、後半に入ってもペースが上がらず。1分28秒差の14位で2区寺本にたすきをつないだ。

一つでも順位を上げたい寺本だったが、悪い流れは止まらない。今回唯一の4年生。集大成として臨んだ4回目の伊勢路で区間14位と実力を発揮できなかっ た。初めての伊勢路となった3区谷口も区間19位で順位を上げられず。昨年2区で区間2位タイの快走を見せた4区今崎は、前を行く第一工大をかわして一つ 順位を上げたが、先頭 とはすでに約6分差。入賞ラインとなる8位山梨学院大ともおよそ3分の差がつき、距離を重ねるごとに入賞が遠のいていった。

 

伊勢路未経験の3人を起用した後半。5区近藤は第一工大に逆転を許し、一時は30秒以上の差をつけられたものの、6区中村の快走で8秒差。7区細田が再び抜き返すと、昨年7区を走ったアンカー尾崎がゴールまで順位を維持した。

「タイムで見たら悪くはないが、流れに乗れなかったのが歯がゆい」と水瀬監督。総合記録は一昨年に記録した立命記録(5時間29分7秒)に迫った。だが、 序盤に上位争いから脱落し、終盤では繰り上げスタートの可能性もあっただけに、素直に満足はできなかった。「(内容は)悪いけど、(2週間後の)びわ湖は どうに かなると思う。連覇を狙いたい」(水瀬監督)と切り替えていた。

優勝は4区で先頭に立った早稲田大。5区志方の区間新記録の快走などで15年ぶりの優勝を大会新記録で飾った。2位は駒大、序盤で先頭を独走していた東洋大は3位に終わった。

関西地区予選1位の京都産業大は1区三岡が区間3位と滑り出しは好調だったが、後続が続かず。2時間25分54秒で13位だった。
 

●第42回全日本大学駅伝競走大会(11月7日・名古屋市熱田神宮前〜伊勢市伊勢神宮前 8区間106.8キロ 3位までと加盟大関係分)
優勝 早大  5時間13分2秒(大会新)
2位  駒大  5時間15分22秒
3位  東洋大 5時間16分21秒
14位 立命  5時間29分24秒

 

 

 

個人成績
1区(14.6キロ) 田中裕之 44分10秒 14位
2区(13.2キロ) 寺本英司 39分58秒 14位
第2中継所通過 1時間24分8秒 15位
3区(9.5キロ)  谷口祐樹 29分9秒 19位
第3中継所通過 1時間53分17秒 15位
4区(14.0キロ) 今崎俊樹 41分51秒 10位
第4中継所通過 2時間35分8秒 14位
5区(11.6キロ) 近藤優希 36分56秒 19位
第5中継所通過 3時間12分4秒 15位
6区(12.3キロ) 中村研二 37分23秒 7位
第6中継所通過 3時間49分27秒 15位
7区(11.9キロ) 細田大智 37分33秒 13位
第7中継所通過 4時間27分0秒 14位
8区(19.7キロ) 尾崎文彦 5時間29分24秒 15位