「カンボジアの中学校の継続支援のために、ぜひともご協力ください」。日曜日の昼下がり、道行く大勢の人々に学生らが呼び掛ける。家族連れや老夫婦が、交差点を流れる波から抜け出し、100円玉や500円玉を募金箱に入れていった。「今で70万円ぐらい集まってます」とCRED2期目の代表、谷佳苗さん(同志社大・3年)は笑顔で話した。

 CREDは一昨年9月に関西学院大の学生らを中心に結成された。カンボジアに学校を建てるため、30回を超える募金活動で建設に必要な150万円を集金。その資金とNPOによる支援で、昨年9月、カンボジアのプルセットに公立中学校「CRED SCHOOL」が設立された。

 中心となったメンバーが卒業した今年は、新たに2校目を建てるつもりだったが、1校目で協力していたNPOに「2校目は建てる予定がない」と断られたため方針転換。継続支援として、英語の教師の雇用やインターネット環境の整備のための資金調達を目指す。「学校そのものがカンボジアにあるので、相手が何を求めているのかわからない。設備が整って、こちらとコミュニケーションが取れるようになれば」と谷さんは期待する。

 今後は1週間に1回のペースで梅田を中心に募金活動を行う予定だ。新メンバーも募集中だという。3期目の代表就任が決まっている吉川瑛(あきら)さん(神戸大・1年)は「2月から3期目として活動します。一緒に作り上げてくれる人を募集しています」と話す。問い合わせはcredoshinmember@gmail.comまで。