今季のうっ憤を晴らすかのようなゴールラッシュ。眠りから覚めた昨季王者が、伝統の一戦で本領を発揮した。

硬さの見えた第1Q、均衡を破ったのは頼れる主将だった。7分、ゴール前の混戦から、AT森山が素早いターンで相手ディフェンスを振り切る。「最後(の試合)やったんで、今日は自分でいってやろうという気持ちだった」。言葉通りの豪快なショットを叩きこみ、流れを関学に引きこんだ。先制点から1分後にAT前川がミドルを突き刺すと、11分にも加点。失点を許す場面もあったが、相手を上回る運動量と激しいチェックで中盤を制圧。奪ったボールを効率的に得点に結びつけた。

リーグ最終戦の龍谷大戦で敗れ、入替戦出場が決まってからの2週間でチームは変わった。リーグ戦では、「4回生が『自分たちがやらないと』という気持ちが強すぎた」(森山)ためにチームがひとつにまとまらなかった。反省を生かし、この2週間は新チームのスタートと位置付け、3年生が先頭に立った。「3回生が頑張ってくれたおかげでチーム全員で盛り上がることができた」。最後の最後で一丸となった関学。最悪のシーズンを、最高の形で締めくくった。

●関西学生ラクロスリーグ男子1部2部入替戦(11月7日・鶴見緑地球技場)

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
関 学 3 3 5 5 16
関 大 1 1 0 1 3