大量点の口火を切った3番中谷。4回の第2打席にきた真ん中の直球。好きなコースと話す球に飛びつき、フルスイングした。「上げてしまった」と話す打球は風に乗る。ぐんぐん伸びた打球は左翼手の頭を超える走者一掃の当たりになった。

 

 

 

 打席に向かう中谷の目には、投手の先制点にかける意気込みが映っていた。この回、先頭打者が出塁するも後続が討ち取られ二死3塁に。打席には先発の平川。放った打球はボテボテの内野ゴロ。しかし平川は全力疾走で1塁へヘッドスライディングを見せる。本来投手は指を痛める危険のあるヘッドスライディングはご法度とされているが、「1点が欲しかった」(平川)と話す気持ちが自然と身体を動かせた。「投手があんなスライディングをすることはめったにない」と中谷。中谷の当たりの後、同志社は打線がつながり打者11人の猛攻を見せる。投手の1点への思いがチーム全体へと伝わった試合だった。

●明治神宮大会関西地区代表決定戦(11月1日・南港中央球場)

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
奈産大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
同志社 0 0 0 6 1 0 0 0 X 7

【奈産大】●河津、小林、宮沢、深澤−藤岡
【同志社】○平川、國正、西村亮−小林