ポートフォリオは、今までの設計作品を整理してひとつのファイルにしたもの。作品の完成形だけでなく、その制作過程まで見ることができる。会場には、デザインにこだわったものや極端に小さいもの、箱型になったものなど、出展した学生それぞれの個性がうかがえるポートフォリオが展示された。中には、制作期間が数ヵ月におよぶものも。

 

 ディプロマ’11広報班長の友渕貴之さん(神戸大・4年)は「いろんな人に見てもらえるのがこの展示会のいいところ」と話す。200人を超える学生が出展するディプロマ’11では、会場が大きいうえに1人1作品しか展示されないため、興味のある人にしか見てもらうことができない可能性が高い。「ポートフォリオ展は、普段どんなものを作っているかとか、作っている過程とかがわかる。そこから興味を持ってもらってディプロマに足を運んでもらえるかもしれない」。

 

 より多くの人に見てもらうため、神戸では市が主催する「神戸+デザイン=?」というイベント(15日から17日まで)と時期、場所ともに重ねている。京都では立命館大、京都大の学園祭で開くという。「学園祭とかで、建築に興味ない人にも見てもらいたい」と友渕さんは意気込む。

 

 今後は、11月13、14日に立命衣笠キャンパスの存心館で、11月21日から23日に京大吉田キャンパスで開催される。時間は、立命が正午から午後5時まで、京大が午前10時から午後5時まで。ディプロマ’11は来年2月26日から28日。詳細はHP(http://diplomaxkyoto.jp/)で。