若いFWが台頭 新星関学、白星スタート
「(この夏)追い込んでFW陣がしんどいことをしてくれた。そのご褒美が今日かな」。試合後、そう話す大崎監督の目には涙が浮かんでいた。FW8人中、主将の緑川を除く7人が初のスターター。そんな若い勢力の活躍に、指揮官は感動を隠せなかった。
前半31分、5−0とリードされた場面で、スクラムから抜けたNO8小原が同点トライ。FB渕本がコンバージョンゴールをきっちり決め、同点。その後は立命にリードを許さず、後半にも小原、FL安田とFW陣がトライを奪い、試合を決定づけた。
春は関東はもちろん、この日対戦した立命を含む、関西のチームにも負け続けた。モールで押せない。スクラムで押される。去年の関西一FW陣の面影は、最早なかった。しかしこうした敗戦が「自分たちは決して強くない」(緑川主将)ということに気づかせてくれた。「逆に負けた分、チャレンジャーとしてやれた」と緑川は話す。
夏は徹底的にFWを追い込んだ。チーム一丸となり、試合に出ない選手も練習台になるなどし、チームの土台作りとなった。そうしてつかんだこの日の勝利。まだ伸び白がある。「一戦一戦化けていくかもしれない」と大崎監督。新しい関学のスタートに、この一勝がもたらすものは大きい。
●関西大学ラグビーAリーグ第1節(10月10日・近鉄花園ラグビー場)
関学 | 21 | 7-5 | 15 |
立命 |
14-10 |
同志社 | 38 | 19-3 | 18 |
近 大 |
19-15 |
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