○駅伝シーズンへ向けて まずはトラック制覇・立命
 昨年総合6位だった立命女子が、大きな躍進を遂げた。長距離3種目だけで45点。1万メートルで優勝した田中華絵(3年)を筆頭に、1500、5000メートルでも出場した選手がすべて得点に結びついた。
 それでも選手らに気の緩みは見られない。2年続けて5000メートルで2位だった竹中は「(優勝した佛教大・西原の)スパートに反応できなかった。力不足です」と反省の弁。西原は昨年の日本インカレ、今年の関西インカレでも勝てなかった相手。優勝して駅伝シーズンに向けてはずみをつけたかったが、西原が一枚上手だった。十倉みゆき長距離コーチは、「田中が核となって活躍してくれた。だが、これからもうちょっと戦っていかないと」と現状を冷静に見つめた。
 立命の長距離パートは試合後、岐阜で行われている合宿に向けて国立を後にした。照準は2週間後の関西学生女子駅伝。「合宿で鍛え直します」(十倉コーチ)。舞台はトラックからロードへ。目指す勝利はまだ先にある。
 
○100障害で関西学生新 棒高・有明は初優勝ならず 3日目総括
 関西インカレを制した選手らが意地を見せた。
 女子100メートル障害で決勝に残った伊藤は、他大学の選手のフライングにも動じず順調なスタートを切った。
 中盤で2位につけ、ゴール前のスプリントで後続を振り切った。風向きが不安定な国立で1.8メートルの追い風にも助けられ、今季2度目の関西学生記録更新を果たした。
 男子棒高跳の有明侑哉(関学・3年)は、5メートル30を危なげなく1回で成功させた後、5メートル40に挑戦。一度も飛び越えられなかったが、自己最高となる2位に入賞した。
 女子1万メートル競歩に出場した立命1年の前田浩唯(ひろい)は、序盤から上位集団でレースを展開。距離を重ねるごと先頭との差は開いたが最後まで自分のペースを守り、49分19秒87で3位に入った。
 8月に関西学生記録を樹立した男子400メートル障害の小西勇太(立命・2年)は前半から積極的な走りを見せ、50秒43で3位だった。
 
 結果の詳細は日本学生陸上競技連合HP(http://www.iuau.jp/ev2010/79ic/index.html)で。
 
●第79回日本学生陸上競技対抗選手権大会3日目(9月12日、国立競技場 加盟大関係分決勝種目のみ)
男子
200メートル
堀江新太郎(立命・3年) 21秒06(追い風3.8メートル) 5位
5000メートル
田中裕之(立命・3年) 14分40秒28 17位 
400メートル障害
小西勇太(立命・2年) 50秒43 3位
走高跳
佐々木竜一(立命・M1年) 2メートル05 12位
棒高跳
有明侑哉(関学・3年) 5メートル30 2位
中村命(関大・3年)  5メートル  10位   
円盤投
馬場祐斗(立命・2年) 41メートル42 18位
 
女子
5000メートル
竹中理沙(立命・3年) 15分46秒99 2位
田中華絵(立命・3年) 15分54秒18 4位
沼田未知(立命・3年) 15分57秒33 5位
100メートル障害
伊藤愛里(関大・3年) 13秒50(追い風1.8メートル)
1万メートル競歩
前田浩唯(立命・1年)  49分19秒87 3位 
荻野好美(立命・3年)  50分56秒32 9位
山岸さくら(関大・1年) 54分44秒58 28位
白石伊織(同志社・3年) 54分55秒44 29位
走幅跳
梶木千妃呂(立命・2年) 5メートル46(追い風1.4メートル) 24位
石田麻実(関学・4年)  5メートル28(追い風1.6メートル) 27位
 
総合得点(加盟大関係分8位まで)
男子混成
関学 4点 5位
女子総合
立命 54点 3位
女子トラック
立命 51点 優勝
女子フィールド
関大 21.5点 4位
女子混成
関学 4点 5位
関大 1点 8位