○京大、成長見える惜敗
春からは見違えるような成長だった。QB今村は判断が冴え、パスと自らボールを持ってのスクランブルを巧みに使い分けて立命ディフェンスを翻弄。チー ム唯一のTDを挙げたRB田原や、攻守ともに奮闘したライン陣については、水野監督も「立命の選手にも負けていなかった」と賞賛した。

   惜しまれるのは前半終了間際。エンドゾーンまで残り1ヤードに迫りながら、立命DL陣に阻まれTDを奪えなかった。FGで3点はもぎっとったものの、 1点のリードを許して後半を迎えることとなり、流れを引き寄せ切れなかった。ディフェンス面では相手QBに自由なプレーをさせなかったが、高い個人技を持つ立命の選手にロングゲインを奪われる場面もあり、後半は特に詰めの甘さが目立った。

  昨年に続く黒星スタートに、ショックは隠せない。次戦への意気込みを尋ねられた今村は、言葉を失い表情を歪ませた。最後まで逆転へ向けて攻めの姿勢を失わなかったが、後半には2連続でギャンブル失敗。「若さ、試合経験のなさが出てしまった」と水野監督。

   敗れたとはいえ、初めてのリーグ戦は間違いなくチームの糧となったはずだ。「成長の跡は見える。このままずっと力をつけていってくれれば」。若いチームへかける指揮官の期待は大きい。
 
  ●関西学生アメリカンフットボールリーグ第1節(9月4、5日・西京極陸上競技場

 

 

 

 

 

 

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
京大 3 10 0 0 13
立命 7 7 0 10 24

 

 

 

 

 

 

 

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
関大 3 7 21 7 38
近大 0 3 3 0 6

 

 

 

 

 

 

 

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
神戸大 0 0 0 0 0
関 学 0 17 14 14 45

 

 

 

 

 

 

 

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
甲南大 3 3 7 10 23
同志社 0 0 6 0 6