大体大 完敗も一矢報いる
思わず地に手をついた。試合も終盤、電光掲示板に映る0-6の文字。2年前の天皇杯、同じJリーグのサンフレッチェ広島に0-6で敗れた。「このままじゃ2年前と同じ」(MF村田主将)。その想いが体大イレブンを奮い立たせた。坂本監督と約束したガンバ大阪からゴールを奪うこと。完敗するものの約束を果たし、最高の形で天皇杯を後にした。
失点しようとも迷いなく攻撃的だった、諦めてはいなかった。後半41分、FW山本のCKを途中出場のFW脇がヘッド。ネットを大きく揺らした。さらに同44分にFW川西が追加点。突き上げた拳は歓喜の渦を巻いた。
「ここ(天皇杯)を目標にやってきた、目標があったから頑張れた」(村田主将)。昨年、関西学生リーグで2部落ちしてから志高く、チーム一丸となって目指してきた全国大会。村田主将は「人生最大の試合」と笑顔を見せた。
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