○同志社 あと一歩及ばず

試合開始早々、1点を先制され、その後も2点の追加点を許す苦しい展開。後半14分にDF川野がコーナーキックからヘディングで1点を返す。後半35分にもMF荒堀がゴールを決め、流れを引き寄せたが、「もう1点取れてれば」と荒堀が話すようにあと1点が遠かった。

終始同志社ペースで進んだ試合。相手より倍の19本ものシュートをあびせたが、わずか2得点とふるわなかった。「決定機が多かったが結びつかなかった。これがサッカーの難しさ」と望月監督は残念そうな表情で話した。

○大体大 粘り見せるも敗退

 立ち上がりは国士館にボールを奪われる場面が多く、なかなかゴールまで辿り着けない。そんな数少ないチャンスの中で前半17分MF相川がゴールを決めて先制。悪い流れを断ち切ったかに見えた。しかし国士館・細田監督が「1点を取られてからの20分、向こうに4回ぐらいチャンスがあったので、あれを決められてたら(結果は)逆だった」と話したように、チャンスをことごとく逃し流れを引き寄せることができなかった。そこにすきを突かれ前半だけで2失点を喫した。

後半になっても勢いに乗った国士館大を止めることはできなかった。始まって20分で2失点。しかしここで「昨日相川と、2人で1点ずつ取ろうと約束していた」と言うMF村田主将にPKのチャンスが訪れる。このPKを落ち着いて決めた。流れが変わる事を祈って決めたゴールだったが、それ以上の追加点は得られなかった。「国士舘はボール回しが上手くて、全員動いていた。(大体大は)全員でデフェンスできなかった。連動してなくて、個人個人のディフェンスになっていた」と流れが変わらなかった原因をDF藤春は話した。

敗れはしたが、すぐそこに天皇杯予選が待ち構えている。「今日負けた分何かは得てるんで、敗因を修正して絶対勝ちたい」と藤春は。天皇杯予選での活躍に期待したい。

○関学 なすすべなく完敗

総理大臣杯は8年ぶりの出場となった関学。対する高知大は10年連続の出場。経験豊富な相手の戦いぶりに屈することとなった。

先制、中押し、ダメ押しと効果的に失点を喫した。この試合ゲームキャプテンDF高橋も「(高知大は)一つのボールに対してサポートが多かった。どの選手にいくか迷った」と脱帽。エースMF阿部を負傷で欠き、攻めあぐねた関学は、その多彩な攻撃をまざまざと見せつけられた。

「切り替えるのは正直難しい」とMF渡辺主将も落胆を隠せない。だが、「これが分岐点。いいように持っていくしかない」。天皇杯予選も控えている。前を向くしかない。

●総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント1回戦(6月4日・西京極陸上競技場ほか)

同志社 2 0-2 3

仙台大

2-1

川野(後半14分)

荒堀(35分)

得点者

奥埜3(前半3分、40分、後半6分)

 

大体大 2 1-2 4

国士舘

1-2

相川(前半16分)

村田(後半26分)

得点者

金子(前半31分)

田中(38分)

OG(後半4分)

吉野(18分)

 

関学 1 0-1 3

高知大

1-2
山内(後半45分)
選手2
得点者

布施(前半10分)

香川2(後半8分、40分)