○同志社 粘り強く勝利をもぎとる

両チームとも高い集中力を保ち隙を見せないなか、やはり最後に勝利を引きよせたのはこの試合天皇杯予選のプレーオフへの権利がかかっていた同志社だった。

強風が吹き荒れる中行なわれたこの試合、序盤から大院大の積極的な守備に攻めあぐねる場面が目立った。「追い風になる後半に勝負をかけようと話した」とキャプテンのFW角島が話したように後半から得意のサイドアタックをしかけ59分にFW辻が先制点を叩き込んだ。そこからの時間はカウンターを狙いながらきっちりと相手を0点に抑えた。

「1−0で勝てると言う事は粘り強くなっている」と辻はチームの状態がいい事を笑顔で話した。

2週間後には昨年一回戦で敗れた総理大臣杯が控えている。この勢いを維持して臨んでもらいたい。

 

●関西学生サッカー前期リーグ最終節(6月19、20日・堺市立サッカーナショナルトレーニングセンターメインフィールドほか)

 

同志社 1 0-0 0

大院大

1-0
得点者

 

 

 

○関大 意地見せるも及ばず

0−1と1点のビハインドを追い、迎えた後半。DF田中雄からのパスを受けたMF岡崎がドリブルでボールを運ぶと、左に流れた金園へとパス。エースがこのボールをきっちりと相手ゴールへと突き刺した。その後も一進一退の攻防を続けたが、ゴールネットを揺らすことはできず、1−1の引き分けに終わった。

「意地と意地のぶつかりあい」(金園)。互いに切磋琢磨し、伝統を築き上げてきた関大と関学。「55年間のよきライバル」(島岡監督)。選手や監督の言葉にも自然と熱がこもった。

前期リーグを終え、6位と不本意な結果に終わった関大。MF藤澤主将は「いい時と悪い時の波が激しかった」と振り返る。「悔しさを忘れずに、インカレだけを見つめていきたい」。関大イレブンの目は、すでに後期リーグへと向いている。

 

 

○関学 追いつかれ、ドロー

先制するも、逃げ切れず。成山監督も「(選手が)頑張ってくれた分、悔しい」と唇をかんだ。

1点リードの後半14 分。DF井林が「プレスを勢いのまましてしまった」と振り返った場面だ。相手選手のドリブルにプレスをしかけたが、1人、2人とかわされ、同点弾を許した。「(前節の)立命戦ではうまくいったけど、使い分けないと」と成山監督。総理大臣杯大学サッカートーナメントまでの課題だろう。

総理大臣杯に向け成山監督は「関西代表として死に物狂いでやりたい」と意気込んだ。

 

 

 

 

関大 1 0-1 1

関学

1-0
金園 得点者

井林

 

 

○立命 大量失点で敗北

首位独走中の阪南大に食らいつきたい立命だったが、大量失点。さらに順位を4位と後退させた。

ボールが繋がらず、DFラインを崩せない。守っても「相手のカウンターが早かった」(GK金山ゲームキャプテン)。交代選手を投入するも、手を打てないまま試合終了。前期最終節、課題の残る苦い結果となった。

前期を4位で折り返すも、インカレはまだまだ狙える。「夏は一人ひとりのレベルアップをして、チームとして戦術を高めていきたい」と金山。チーム力を上げて、関西制覇果たせるか。
 

 

立命 1 0-1 5

阪南大

1-4
淵本 得点者

井上2、棚橋2、岩本