○同志社 快勝で栄冠つかむ

攻守両面で力を見せつけ、夏の関西王者に。現役時代、同志社の選手としても優勝を果たしていた望月監督は「選手の時以上にうれしい。勝ちにいくことに、こだわりを持てたことが一番の収穫」と喜びをかみしめた。

勝利の立役者は杉山、東矢の両サイドプレーヤーだ。前半12分、東矢の左CK。「ボールが来る気がした」とワンバウンドしたボールを杉山がオーバーヘッドで押し込み、先制点。後半25分には杉山が東矢の得点をおぜん立て。決勝の舞台で同志社が誇る両MFが躍動した。

昨年は3位で総理大臣杯に出場。優勝した福岡大に完敗した。リベンジに燃える同志社だが、その前にリーグ戦が2試合残されている。「リーグ2節を自分たちの納得いく形で終えて、総杯に臨みたい」と望月監督。喜びに浸ったのは一時だけ。すでに先を見据えていた。

●関西学生サッカー選手権大会決勝(6月6日・大阪長居スタジアム)

 

同志社 2 1-0 0 大体大
2-0

杉山(前半17分)

東矢(後半25分)

得点者

 

 

 

○関学 全国への切符をつかむ

「全国に行けてよかった」。試合後、2ゴールを挙げ勝利の立役者となったMF阿部は安どの表情を見せた。3−1の快勝。関学が8年ぶり10回目となる悲願の総理大臣杯出場権を決めた。

前半立ち上がりは、近大にボールを繋がれペースを握られた。だが前半28分、CKからのボールをDF高橋が頭で合わせ先制。さらにその5分後、FW村井 からの浮いたパスを阿部がダイレクトでゴールに突き刺した。2点のリードで迎えた後半にも、阿部がゴールを決め、試合を優位に進めた。終盤に1失点したも のの、しかりと勝ちきった。

何度もあと一歩のところで出場を逃していた総理大臣杯。「思い入れは強い」と阿部もこの大会にかける思いは強かった。遂に迎える夏の全国の舞台。「初戦突破に全力で」(高橋)。選手たちの熱い思いを結果に結び付けることができるか。

 

●関西学生サッカー選手権大会3位決定戦(6月6日・大阪長居スタジアム)

 

関学 3 2-0 1

近大

1-1

高橋(前半28分)

阿部2(前半33分、後半13分)

得点者

枝本(後半35分)