◯天理大 辛くも決勝進出
今年に入って「熱戦」「接戦」を許すことすらなかった王者が、「好試合」を強いられた。関西選手権決勝では101-58と大勝した近大との再戦。終始リードを保ったが、気持ちで粘る相手に詰め寄られるシーンも目立った。

第4Q、Cサンバのポストプレーがよく決まり、突き離すことに成功。2ケタ点差を奪ったが、近大の息の根は止まらず。近大のSF谷、PF杉山らの連続3P などで一気に差を詰めると、試合終了まで十数秒を残して4点差。場内騒然となる中、リードを守った天理大が76-71で辛くも決勝進出を決めた。

二杉監督は油断を指摘。「前に勝ったから、という気持ちがあったんでしょう」。決勝は準決勝で関学に大逆転勝利をおさめ、勢いに乗る愛知学泉大との顔合わ せとなる。「メンタル面が非常に強いチーム」と二杉監督。PG清水やPG平尾が「情報が少ない」と警戒していた相手でもある。

西日本連覇へ、決勝では油断は許されない。

●西日本学生バスケットボール選手権 男子・準決勝(6月5日・大阪府立体育館)

  1Q 2Q 3Q 4Q
天理大 19

22

13 22 76
近大 14 19 12 26 71

 

◯愛知学泉大 大逆転勝利
「選手達のメンタルの強さが逆転勝利に繋がった」と山本監督は振り返る。

一時は16点もの差をつけられた。それでも選手達はあきらめなかった。何とか持ち堪え関学に10点のリードを許して迎えた第4Q、愛知学泉大の猛追が始まった。
持ち味の速攻がおもしろいように決まる。ハーフタイムに監督が指示した前線からのプレスが相手に功を奏した。終わってみれば、57−54で愛知学泉大の大逆転勝利。「自分達の持ち味を出すためにはメンタルの強さが不可欠」と監督は分析する。

精神力がチーム機動力に繋がることを再認識し、一段と強くなった愛知学泉大。6日、最高の形で決勝を迎える。

 

  1Q 2Q 3Q 4Q
関学 14 12 14 14 54
愛知学泉大 12 9 9 27 57