優勝をかけた大一番。初回、6番生島の3ランをきっかけに同志社打線の猛攻が始まった。敵失も絡み初回から一挙4得点。
「今シーズンのベストゲームだったね」と試合後、小玉監督は頬を緩めた。

この日の試合で怪我から復帰した小林も、5回にダメ押しの2ランを放った。5−0で迎えた5回、二死2塁の場面。小林が放った技ありの一撃は、そのまま 左翼へ突き刺った。湧き上がる歓声。久しぶりの試合を噛みしめるようにダイヤモンドを一周する。自身今季初となる本塁打が勝利を決定づける一発となり、笑 顔でこぶしを突き上げた。

怪我で離脱中も、仲間の捕手に自らの配球の考えなどを話していたという小林。「怪我をして悔しかった。チームに迷惑をかけてしまった分、何かで貢献したかった。今日戻ってこれて、5番に置いてくれた監督の気持ちに応えられて本当によかった」とほっとした表情を浮かべた。

投げては先発の藤井が立命打線を見事に完封。被安打4、8奪三振、無四球と自身も「今季で一番良いピッチングができた」と笑
顔。味方の大量援護もあり余裕を持って投げられたという藤井は、この日の勝利で節目となる通算20勝目を挙げた。「2年でつまづいた時期もあったが、無四 球完封で20勝を挙げれてよかった」と話す。エースであり主将という立場で臨んだ今季の試合。「今日小林が戻ってきて、一人で背負わないといけないという 気持ちが軽くなった」。
気負うことなく、自らの集大成を見せつけた。

守りの要と絶対的エースの2人がいれば怖いものは何もない。指揮官も「今日は言うことない。明日は悔いの残らないようにやります」と健闘した部員らを称えた。あと一勝。京都の地で胴上げを。同志社野球で悲願の優勝をつかみ取る。

●関西学生野球春季リーグ第8節1回戦(5月25日・わかさスタジアム京都)

 

 

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
同志社 4 1 0 0 2 0 1 0 0 8
立命 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

【同志社】○藤井−小林
【立 命】●澁谷、山田、小松、永田−新田