○関学 3失点喫し完敗

1−3と完敗。「8連勝してるだけあって、1人1人が落ち着いていた」(成山監督)。指揮官も負けなしで首位を走る阪南大の強さを認めるしかなかった。

立ち上がりから果敢に攻めてくる相手に対し、守備から入りカウンターを狙う関学。集中し相手の決定機を防いでいたが、前半30分に得点を許してしまう。 後半に入っても2ゴールを奪われ、リードを広げられた。なんとかDF高松のゴールで1点を返すも、追いつくことはできなかった。

8連勝中の相手の勢いを止めることができなかった。ゲームキャプテンFW村井も「完敗だった」と肩を落とした。だが、1週間後には関西学生サッカー選手 権が開幕する。「事実を受け止め、切り替えて1週間頑張っていく」(村井)。選手たちは気持ちを切り替え、選手権での関西一を目指す。

●関西学生サッカー前期リーグ第9節(5月16日・堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターメインフィールドほか)

関学 1 0-1 3

阪南大

1-2
高松 得点者

棚橋3

 

○同志社 荒堀の活躍で引き分けに持ち込む

先制点を許すも、MF荒堀が2得点を挙げ2−2。引き分けに持ち込んだ。

相手は圧倒的な技術力を誇る関大、だが同志社も負けていない。失点直後の前半9分、荒堀が右足でミドルシュート。無回転シュートは大きく軌道を変え、 ゴールネットを突き刺した。勝ち越された直後の前半28分にも再び荒堀が同点ゴール。その後もDFラインをカウンターで崩し、関大ゴールを脅かした。やり きった顔で終えるも、「勝ててないのは課題」とエースは厳しい口調だった。

関西学生サッカー選手権に向け、望月監督も「どの試合も落とせない」と気を引き締めた。

同志社 2 2-2 2

関大

0-0
荒堀2 得点者

金園

中島

 

○関大 先手奪うもドロー

「内容はそこまで(よくない)」(島岡監督)。上位チームを相手に勝ちきれない、関西タレント集団に危機感が見え始めた。

先制点を奪ったのはFW金園。前半8分、DF田中雄から縦パスをもらうと、DF2枚を強引に押し破りゴールを割った。だが直後に失点。前半25分に勝ち 越したが、すぐさま同点に追いつかれた。その後も果敢にシュートを狙うが、勝ち越し点が奪えない。守備の時間も長くなり、「マークしっかり」と田中雄が声 を張り上げる場面も。試合終了を告げるホイッスルに、イレブンは顔を下に向けた。

来週からは関西学生サッカー選手権が開幕、関大は2連覇がかかる。「目指すものへのアプローチは変わらない」と島岡監督。目標の日本一への挑戦が始まる。

○立命 勝ち切れず

首位・阪南大に食らいつきたい立命。前半27分に先制するも、後半に追いつかれ、引き分けに終わった。これで4試合勝ちがない。近大に勝ち点で並ばれた。関西選手権で勢いを取り戻し、リーグ戦につなげたいところだ。

 

立命 1 1-0 1 大院大
0-1
坂本 得点者 四ヶ浦