○関学 圧勝も「反省点ばかり」

主力選手を温存して臨んだこの試合だが、RB久司の73ヤードTDで先制すると、その後もQB遠藤からWR和田へのパスを立て続けに成功させ大量得点。同志社の反撃を許さず、前半を33‐0で折り返した。
しかしメンバーを大きく入れ替えた後半では、攻めに決定力を欠きわずか3点のみ。第4Qには同志社にTDを奪われた。

試合後、主将のDL平澤は「反省点ばかりです。スタメンがいるときは試合になっているが、後半のスコアは負けている。下級生にしっかり指導できていないことがわかった」と試合を振り返った。

○同志社 完敗喫す

序盤から関学に得点を重ねられ、完敗。小林監督は「ケガ人が多く、ユニットを組める状況じゃない」と嘆いた。
第1Qに先制を許すと、パスを次々と通され、失点。第4Q5分にQB福井からRB河野への51ヤードTDパスが決まり、一矢報いたが、その得点のみにとどまった。
「点を取られるとシュンとしてしまう。そういうところから変えていきたい」と小林監督。秋のリーグ戦での挽回を誓っていた。

●関西学生アメリカンフットボール大会(5月16日・エキスポフラッシュフィールド)

  1Q 2Q 3Q 4Q
関学 10 23 0 3 36
同志社 0 0 0 7 7

 
○立命 リベンジ果たすも表情厳しく

昨年のリーグ戦で敗れた関大に5TDを奪って快勝。それでもは「これだけでは負けた悔しさは晴れていない」LB佐藤主将。リーグ戦でのリベンジを見据えた。
第2Q中盤までに1TD、2FGでリードを奪った立命。同9分、6点差まで迫られたが、その後RB北川の8ヤードTDランなどで突き放した。ただ、37点差で迎えた第4Q12分で相手にTDパスを通され、「課題は多い」と佐藤は集中力の欠如を指摘した。
5月29日には一昨年の社会人王者・パナソニック電工と対戦する。佐藤は「今の取り組み方ではやられる。練習から秋のシーズンを意識したい」と話した。

○関大 攻撃のリズム作れず

試合後、「しょうもないミスが多すぎ。そして、OLがフィジカル負けしていた」と話す主将のOL保呂。この言葉が関大の攻撃が不発に終わった原因だった。

先制点を奪われ、逆転を目指す関大。しかし、5つの反則や3つのインターセプトを受けるなど、攻撃の流れをなかなか作ることができない。また、「(立命 は)ディフェンス一人ひとりのフィジカルがあって早い」と話すQB井上。ラインの攻防では力負けし、ラン攻撃も振るわなかった。

「他のチームの目の色が違う」(保呂)。昨年、学生日本一となり今シーズンは追われる立場の関大。「もう一回挑戦するんやという気持ちで(練習に)取り組みたい」と保呂は気持ちを新たにした。

●関西学生アメリカンフットボール大会(エキスポフラッシュフィールドで)

  1Q 2Q 3Q 4Q
関大 0 7 0 7 14
立命 10 13 14 7 44