○立命 悔しい引き分け

放ったシュートは試合を通じてわずか1本。2試合連続の無得点に選手らの表情も険しかった。

ゲームキャプテンMF内藤が「攻め急いでしまった」と話したように、ボールは保持しながらなかなかフィニッシュまで持ち込めない。ゴール前にボールを運んでも関大DFが立ちはだかった。いたずらに時間は過ぎ、歯がゆい引き分けとなった。

ただ、DFは相変わらずの安定感。関大の強力2トップを押さえ込んだ。内藤も「自由にさせなかった」と胸を張った。

「ここ2試合勝ちがない。ともかく勝ち点3を」と内藤。前期リーグも終盤戦に突入。ここからが正念場だ。

○関大 ゴールネットを揺らせず

勝ちたい気持ちが攻撃ではなく、守備へと転じてしまった。

「守備での嫌がらせはできた。攻撃的な選手が多いのに(攻撃が)控えめ。負けたくない気持ちが、勝ちたい気持ちに勝ってしまった」と島岡監督は苦い表情を見せた。

後半は敵陣地に攻め込むが、シュート数も6本と積極的な攻撃ができない。守備から攻撃へ移る連動性が生まれない。「守備でしっかり守ったが、人が動いていない」とMF藤澤主将は嘆いた。

次節は無敗の強豪、阪南大戦。「気持ちの面は作りやすい。あとは、自分たちのサッカーをしたら結果が出てくる」。下を向く暇はない。前を見るだけだ。

●関西学生サッカー前期リーグ第7節(5月4、5日・高槻市立萩谷総合公園サッカー場ほか)

立命 0 0-0 0

関学

0-0

 
○同志社 打ち合い制し2連勝

両チーム合わせて9ゴール。乱打戦となった試合を同志社が制した。

FW角島主将が4ゴール1アシストと大活躍。スタメンで出場する機会が少ない中、しっかりと結果を残した。「いい状態。プレーでもリーダーシップを出し てくれて、よくやってくれている」と望月監督。指揮官もひたすらにゴールを目指し、チームを引っ張る主将を手放しで称賛した。

だが、一方で「失点はまだまだ課題」と4失点を喫した守備面に関しては厳しい表情を浮かべた。主将も「チーム全体で守っていかないと関西一にはなれない」と更なる守備への強化を口にした。

2連敗の後に2連勝。同志社が再び勢いを取り戻し始めた。「結果を求めてやっていきたい」(角島主将)。3連勝を誓い、次節・近大戦へと挑む。

○関学 守備が踏ん張り切れず

「あの1点がきつかった」(FW山内)。前半、後半と立ち上がりに失点。関学は常に追いかける形となった。前半17分、MF津田のスルーパスをMF阿部が合せ同点に戻すも、勝ち越し点が奪えない。その後、乱打戦が繰り広げられたが、チームは歓喜することはなかった。

黒星を喫したが4得点を挙げ、攻撃面では強さをみせた。だが露呈した守備の脆さ。「守備に対する意識の差を統一していきたい」と津田は話した。

●関西学生サッカー前期リーグ第7節(5月4、5日・高槻市立萩谷総合公園サッカー場ほか)

同志社 5 3-2 4

関学

2-2

角島4

得点者

阿部2

山内

桑原