関大が2戦目で早くも黒星
優勝候補・関大がリーグ2戦目にしてつまずいた。2部から昇格してきた甲南大相手に4失点。「完敗です」。島岡監督は肩を落とした。
関大は個人技では相手を上回るも、相手の早く厳しいプレスに苦戦する。カウンターからゴール前へと運ばれる場面も多く見られた。そして、前半33分、39分に立て続けに失点。
メンバー2人を入れ替え臨んだ後半。一時は1点差まで迫ったものの、ロスタイムにダメ押し弾を決められ、2-4で敗れた。
「心に油断があったのかもしれない」。MF藤澤主将は今節の敗北をそう振り返った。「今日の試合を糧(かて)にして、今から頑張っていきたいと思う」。目標の「日本一」へ向け、気を引き締め直し、次節・桃山学大戦に挑む。
○関学 逃げ切り、勝利
「得点でカバーできたら」(MF阿部)。昨年とメンバーが入れ替わり、不安が残るDF陣。その分、攻撃陣が奮起した。後半7分、FW松本が放ったシュートのこぼれ球を、頼れるエースが厳しい角度からしっかりと決め、試合を決める2点目を奪った。
だが相手の反撃に合い、後半24分に失点。試合終了間際にも絶好のシュートチャンスを与え、納得がいかない表情のまま試合を終えた。
MF渡辺主将は「まだまだ満足してないって声が選手から聞こえてよかった」と話す。リーグ戦は始まったばかり。修正して次節、近大に臨みたいところだ。
○同志社 東矢の2得点で快勝
4得点ながら、FW角島主将は「もっと点取れた」と不満げ。貪欲に得点を狙う姿勢が開幕2連勝につながった。
勝利の立役者となったのはMF東矢。前半19分に先制点を奪うと、後半35分にはダメ押しの4点目をゲット。「中学生ぶり」(東矢)という1試合2ゴールでびわこ成蹊大をねじ伏せた。
ただ、昨年、一昨年も序盤は好調だったが、徐々に失速。「これからもモチベーションを維持したい」と角島主将。連勝スタートにも選手らに気の緩みはない。
○立命 完封で連勝
開幕戦に続き、無失点、1点差での勝利。だが「(シュートの)精度、質を上げていかないと」とDF前野主将は修正点を挙げた。
前半を0-0で折り返すと、決勝点が生まれたのは後半2分。MF内藤のCKをFW坂本が頭で押し込みんだ。大産大のカウンターにも落ち着いた対応を見せ、盤石の戦いぶりを見せつけた。
開幕から2試合。決定力不足に悩まされているが、きっちりと勝利を重ねている。次節は3連勝を目指し、関大から白星を挙げた甲南大を迎え撃つ。
●関西学生サッカー前期リーグ第2節(4月10、11日・大阪長居スタジアムほか)
関大 | 2 | 0-2 | 4 |
甲南大 |
2-2 | ||||
金園、藤澤 | 得点者 |
下野、原田昴2、田中 |
関学 | 2 | 1-0 | 1 |
関西国際大 |
1-1 | ||||
松本、阿部 | 得点者 |
蔵田 |
同志社 | 4 | 2-0 | 1 |
びわこ成蹊大 |
2-1 | ||||
東矢2、安川、辻 | 得点者 |
澤西 |
立命 | 1 | 0-0 | 0 |
大産大 |
1-0 | ||||
坂本 | 得点者 |
– |
詳しい順位表、記録は関西学生サッカー連盟http://www.jufa-kansai.jp/へ
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