共通単位講座は、他大学の講義を履修することで所属大学の単位に認定される単位互換履修講座。対象は西宮市に所在する関学や神女院大などの10大学・短大の学生で、2001年度から導入された。毎週火曜日から金曜日まで、幅広い分野の授業が西宮市大学交流センター(西宮北口駅ACTA東館)で開講されている。

 同講座を受講した学生には「他大学生徒の交流があって良い刺激になる」、「学外の講師の授業を受けることができるのでとても魅力的」など評価は高く、満足度は96%にも上るというが、全体の受講者数は年々右肩下がりにある。同センター職員は、原因の一つとして年間の登録単位数に上限を定めるCAP制度の導入が減少を招いたのではないかとしている。

 2008年度の神女院大の受講生は、前期・後期を合わせて計128人。毎年、10大学の中では受講者数のもっとも多い同大だが、昨年度後期は受講者数が激減した。一方、関学は学生の人数が多いわりには受講者が低迷している。

 同講座の導入10年目となる今年度は、平日の講座に加え、土曜日に集中講義「観光英検対策講座」を開講。最終的に資格取得を目指すという。同センター職員の四本富貴子さんは「よりたくさんの方に受講していただきたい」と学生に呼びかけている。

 同講座の詳細は各大学の教務課、またはシラバスが公開されている同センターのHP(http://www.nishi.or.jp/homepage/daigaku/)まで。