メンバーにとってサークルは「憩いの場」。自分を包み隠さず付き合える仲間の存在は大きい。「サークルがあることで周りに自分のような人がいること知ってもらえる。生きやすい世界になった」とメンバーの1人、Aさん(神戸大・4年)。大胆なビラについて「知ってもらえるきっかけになれば」と話した。

同性愛者の学生の交流を目的に2008年に結成されてから1年以上経った。現在所属するメンバーはおよそ20名。結成時はメンバーを男性に限っていたが、現在は枠を広げて女性の参加も可能だ。

 メンバーのほとんどは自分が同性愛者であることを周囲に話していない。日常生活でさまざまな葛藤がある中、サークルは気兼ねなく話すことができる唯一の空間。メンバー同士で集まる時間がとても楽しいという。「仲間に会えたことは人生に大きな影響を与えた」とBさん(神戸大・4年)。

「卒業してメンバーと離れたら寂しいなあ」と話す2人の表情は、「KUGC」の存在の大きさを物語っていた。