本シンポジウムは「3大学連携による知の創出と発信」を目標として、平成19年度から行なわれている。幹事校は3大学の持ちまわり制で、 3回目となる今回は神戸大が務めた。テーマとして取り上げられたのは「バイオテクノロジーによる持続可能な社会の構築」。幹事校・神戸大の福田秀樹学長は「21世紀は環境の世紀」とした上で、「バイオ燃料の実用化には産学官の強固な連携が必要」と述べ、社会が一体となって研究を進める重要性を強調した。

 シンポジウムには国内外から研究者、経営者らが招かれ、それぞれの立場からの意見を披露した。「産学官連携による技術革新と産業化」と題されたパネルディスカッションも行なわれ、3大学の研究者らに宮田満・日経BP社医療局バイオセンター長を加え議論が交わされた。

 本シンポジウムは平成23年度まで5回開催される予定。来年度は阪大が幹事校を務める。