関大、日本一ならず
試合終盤までリードを奪うも、第4Qに追いつかれると力尽きた。格上と言われていた相手をことごとく倒してきた関大の快進撃も、日本一には届かず。QB原口も「超えられない壁だった」と肩を落とした。
関大が想定したゲームプランは「鹿島が先に点を取って、(関大が)追いかける」(磯和監督)。だが実際は逆に、終盤まで関大が先行する展開。DB/K小原の48ヤードインターセプトリターンTDで先制すると、前半は8点のリード。しかし後半はフィジカルに勝る鹿島にじわじわと追い上げられ、反撃の時間を残されずに逆転を許した。磯和監督も「向こうの方が経験が上だった」と鹿島のしたたかな戦いぶりに脱帽した。
甲子園ボウルで威力を発揮したラン攻撃は、鹿島の強力なDFの前に沈黙。エースRB藤森はわずか33ヤードに抑えられ、チームとしても流れの中からTDを奪えなかった。
日本一は果たせなかったが、来季は学生チャンピオンとして追われる立場となる。「今までと同じ努力では結果は出せない」と磯和監督。届かなかった日本一へ、リベンジを誓っていた。
○関大コメント
板井ヘッドコーチ:「フィジカルの差を埋めきれなかった。関大は全部の要素で伸びしろがある」
LB大舘主将:「負けてしまったので後悔はある。これを糧に下級生には頑張ってほしい。(来季は鹿島でプレーするので)来年はライスボウルで関大とやりたい」
QB原口:「勝負所をものにできなかった。力不足でした」
DB/K小原:「(TDは)ラッキーだった。相手の方が一歩どころか何歩も強かった。次の代にも頑張ってほしい」
●<アメリカンフットボール日本選手権第63回ライスボウル>(1月3日・<東京ドーム>)
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |
関大 | 7 | 3 | 6 | 0 | 16 |
鹿島 | 0 | 2 | 8 | 9 | 19 |
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