男子SPで高橋が首位
次々に難易度の高いジャンプを決め、華麗にステップを刻む。会場中が高橋の演技に酔いしれた。「後半のステップは楽しくできた」と満足そうに話すよう に、自然と観客から手拍子が起こり、高橋は勢いに乗った。ほぼ完璧な演技に、総立ちで賛辞を送る観客ら。高橋はショートプログラムで自己最高となる、 92.85点を記録し、2位小塚に10点以上差をつけて首位に立った。
バンクーバー五輪代表内定がかかる明日のフリー。高橋は「100パーセントのことをやりたい。4回転に挑戦する」と全力を尽くすことを誓った。
一方、織田は演技終了とともに苦い表情を浮かべた。今季一度も転倒が無かった織田がトリプルフリップの着地に失敗。「跳ぶ前に目の焦点が合わず、ちょっと無理ではと思った」(織田)。必死に失敗を取り戻そうとしたが、79.60点で3位に終わった。
すでにバンクーバー五輪代表が内定している織田。「今日のプレッシャーに負けてたらオリンピックでは勝てない。(フリーでは)4回転にチャレンジしようと思う」と強気で逆転を狙う。
●第78回全日本フィギュアスケート選手権大会1日目(12月25日・大阪府立門真スポーツセンター 3位までと加盟大関係分)
男子ショートプログラム
1位 高橋大輔(関大・M2) 92.85点
2位 小塚崇彦(トヨタ自動車) 80.54点
3位 織田信成(関大・4年) 79.60点
4位 町田樹(関大・2年) 75.35点
14位 吉田行宏(関学・1年) 57.25点
19位 西上順三(関大・3年) 52.39点
30位 大前武人(立命・4年) 30.05点
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