佐用町に元気を
同フェスティバルは、台風9号の影響による集中豪雨で大きな被害を受けた佐用の住民らを元気づけるため、復興フェスティバル実行委員会を中心に企画された。災害発生当初から現地入りしていたボランティア団体やNGO、学生団体も数多く参加。中には、平成12年の東海豪雨で被害にあった愛知や2度の地震に見舞われた新潟から有志がかけつけ、名産物の販売など行った。
地元の名物「ホルモン焼きうどん」はすぐに完売。近隣で採れた野菜、加工品の販売や生活用品のバザー、佐用高校の生徒らによるコンサートも行われ、会場は多くの住民らで埋め尽くされた。
○被災地にぬくもりを 足湯で支援する神戸大生
神戸大学生震災救援隊は、8月15日に同町の笹ヶ丘荘で足湯サービスをして以来、仮設住宅や郵便局などでも活動してきた。今回は3人の神戸大生のほか、関西圏の大学生、高校生などが参加し、「中越・KOBE足湯隊」として約10人が住民らに足湯を施した。住民らは足を湯に浸けながら、ほっとした表情で学生らと世間話を楽しんでいた。
過去6、7回に渡り、同町で活動しているという頼政良太さん(神戸大・3年)は「祭で(足湯を)することで、普段来れない人も来れるからいいと思う。(佐用には)元気な人が多い。災害をバネにして町づくりなどの動きが活発になっている」と話した。
○「竹炭プロジェクト」発足 学生ら中心に始動
阪大人間科学部の学生らを中心に活動している「竹炭プロジェクト」が現在の状況報告を行った。
同プロジェクトは、被災地NGO協働センター(神戸市)などと連携し、消臭や殺菌効果がある竹炭を使った商品の開発や販売を目指すというもの。壇上で報告を行ったメンバーの勝山裕子さん(阪大・3年)は、「活動を通じて、佐用町のみなさまの支えになれば」と抱負を述べた。会場では炭石けん作りの講習や浴そうに入れる竹炭が配布され、炭商品の魅力が伝えられた。
今後の具体的な活動は未定だが、同町での炭焼きなどを12月に予定しているという。
○触れ合い通じて活気を 関学生らも参加
関学ヒューマンサービスセンターの学生らは、NPO団体などと組織している「チーム西宮」の一員として参加。子どもらと触れ合えるブースを設け、輪投げやヨーヨー釣り、バルーンアートなどで楽しませた。
学生らのリーダーを務める有山美紀さん(関学・3年)は「始まるまでは人が来るのか心配だった。(住民に)たくさん来てもらい、笑顔で(会場を)まわってもらえてよかった」
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