京都府内での禁止薬物使用による検挙者数は高水準で推移しており、若者による大麻などの薬物乱用も大きな問題となっている。今年10月だけでも、立命、京大、京都外大など京都の大学で覚せい剤を使用、所持したとして学生が逮捕される事件が相次いでいる。

 そのような状況を受け、今回の活動では学生らが啓発する側として参加。大学からの依頼を受けて参加したという小笠原新太さん(京都学園大・3年)も、四条河原町でパンフレットの配布を行った。学生の薬物乱用について「馬鹿らしい以外の何物でもない」と一刀両断し、「今は楽しくていいかもしれないけど、後々身を滅ぼす」と危険性を指摘した。

 大学側は啓発のため講演会などを行っているが、学生の薬物乱用はいまだ増加傾向にある。京都府薬務課課長の川原崎功さんは、「学生自らが活動に参加することで、自己啓発につながれば」と、学生の力に期待を込めて話した。