圧倒はしたがすっきりはしない勝利だった。

ゴールシーンこそ圧巻だった。エースFW金園が牙をむいた。前半にMF藤澤のパスを冷静に ゴールに流し込むと、後半にもスルーパスに抜け出し2点目を蹴りこんだ。「ゴール前であれだけ冷静とは。個の能力にやられた」と敵将・古井監督も脱帽。 「甲府相手に点が取れて調子が戻ってきた」(金園)。天皇杯のV甲府戦での2得点が関西学生ナンバーワンFWに火をつけた。

自陣に引き こもった相手に対して、ボール保持率では圧倒した。だが、もっと得点できたはずだし、試合終盤には平凡なパスミスも多く見られた。「今日は相手が相手だっ たから勝てた。でも日本一を目指すチームとしてはまだまだ」とDF清水の表情は険しい。個人技でどうにかなる環境に慣れていたら、その先はない。関大の掲 げる「全員サッカー」が今、問われている。

●<関西学生サッカー後期リーグ第5節>(10月25日・<鶴見緑地球技場>)

関大 2 1-0 0

京産大

1-0
金園2 得点者