試合後は涙とともに安堵の表情を浮かべた。  リーグ戦では得点力不足に苦しみ、なかなか勝ち点を積み重ねることが出来なかった立命。後期では5連敗を喫するなど、3勝しか挙げられず、2部との入替戦に回った。それでも、ラスト3試合で11得点を挙げるなど、調子は上向きで入替戦に臨んだ。  試合は前半から立命ペース。積極的な攻撃を見せ、何度も大経大ゴールを脅かした。だが後半に入っても得点出来ず、後半途中からFW伊藤(1年)を投入する。「点をとることだけを考えてプレーしろと言われていた」と話す伊藤は後半30分にDF前野(2年)のクロスに頭で合わせて先制ゴール。伊藤はリーグ最終節でも途中 出場で得点を挙げており、この試合でも勝負強さを見せつけた。その後勢いに乗った立命は2点を加え、試合を決めた。 終わってみれば3-0で快勝。リーグ終盤の好調を維持した立命が1部残留を果たした。  「今年はきつかった」と米田監督が話すように、今期は内容的に良いサッカーをしても、なかなか結果が伴わなかった。そんな苦しい状況の中で意思統一のために選手同士でミーティングを行い、終盤の好調につなげた。  1年間主将としてチームを引っ張ったDF畑(4年)は「自分たちで考えてサッカーをすることを大切にしてほしい」と後輩にエールを送った。 ●2008年度関西学生サッカー1部2部入替戦(12月14日・大阪長居第2陸上競技場) 立 命 3 0-0 0 大経大     3-0 【立 命】伊藤(後半30分)、福本(35分)、内田(44分) 【大経大】