混戦の関西学生女子ラクロスリーグを3位通過、ファイナル3準決勝で同志社を破り全日への切符を手にした関学。関西制覇という目標にはあと一歩届かなかったが、チームは日本一という更に大きな目標を目指して燃えていた。しかし、過去いくつもの学生チームに立ちふさがってきた社会人の壁が、関学の行く手を容赦なく遮った。  前半は、ほぼ互角と言っていい試合展開だった。前半5分に先制点を許したものの、直後相手のファウルでフリーシュートの権利を得ると、これをAT上坂が決め同点。流れを引き戻したかにみえたが、縦に正確なパスを送り素早い攻撃を展開するFUSIONに苦戦し、立て続けに3点を失う。しかし関学もこのままでは終わるわけにはいかない。前半終了間際にMF渡邊、AT山本がFUSIONゴールを揺らし、4-3と1点差で前半を折り返した。  しかし後半開始早々フリーシュートを決められると、そこから流れは一気にFUSIONへ。G豊島(4年)を中心とした関学ディフェンス陣もよく守ったが、勢いに乗った攻めを見せるFUSIONは、ゴール前でのキープ力、パスワーク共に一枚上手。4連続失点で3-8と突き放されてしまう。残り時間はおよそ5分。関学は死に物狂いでFUSIONゴールを目指すがAT上坂のゴールで1点を返すのが精一杯。4-8で無念の敗戦となった。  これまで主力としてチームを引っ張ってきた4回生は、この試合をもって引退。主将のDF桑田(4年)は「目標を毎年掲げてきたが果たせなかった。悔しい」と涙を浮かべた。また、「自分たちの悔しい思いを晴らしてほしい。仲間を信じて頑張って」と後輩たちに思いを託した。日本一の夢を追って戦ってきたチームがまた一つ、フィールドを去った。 ●第19回ラクロス全日本選手権女子1回戦(12月13日・舞洲運動広場球技場) 関学 4 3-4 8 FUSION     1-4