けがのため試合に出ることが出来なかった主将の浅尾を中心にチーム一丸となり戦ってきた立命。悲願のリーグ制覇を達成した瞬間、歓喜がスタジアムを包ん だ。  以前から「不安はあまりない、やってくれるやろう」と古橋監督が全幅の信頼を寄せていたRB松森が試合開始直後、期待に応えた。第1Q2分3秒、RB松森が39ヤードの独走TDランで先制。関学のディフェンス陣を寄せ付けない走りで天性の才能を見せ付けた。その後、K砂原が41ヤードのFGを決め3点を追加。さらに第3Q、ここでもRB松森の走りが光った。77ヤードのロングランで、TB山本のTDへとつなげた。「4回っていうのを見せれた。(甲子園ボウルでは)一発ドーンとやりたい」。  試合終了残り1分11秒、DB毛利がインターセプトし攻撃権は立命に。QB松田はニーダウンを行い、サードダウンでは観客席と一体となっての勝利への10カウン トで試合終了。  立命が3年ぶりのリーグ制覇を達成した。サイドラインから声をからしながらチームを応援していた主将の浅尾。トロフィーを受け取る際は杖をはずし、「歩 いている時に色々な思いがめぐった」。  QB松田にとっては、QB加納との4年越しの最後の直接対決でもあった立関戦。 「一年間パンサーズで死ぬ気でやってきたんで。うれしい、本当にそれしかない。悲願だったし。加納さんはすごい人なんでうれしいです」と涙を浮かべた。  学生日本一への戦い、甲子園ボウルは12月21日に大阪市長居競技場で行われる。4回生以外、甲子園ボウルを経験したことのないチームが3年ぶりに学生日本 一の夢を掴みに行く。 ●関西学生アメリカンフットボールリーグ(11月30日・神戸ユニバー記念競技場) 立命 17 10-0 7 関学       0-7       7-0       0-0