大阪市大、夜間募集停止
夜間課程が関西の大学で次々と姿を消す中、大阪市大でもその歴史に幕が下りた。
第2部は勤労学生に高等教育の機会を提供することを基本理念として昭和25年に設置され、商学部・経済学部・法学部・文学部にある。
同学部の今年度入学生151人のうち1人が社会人であるなど、勤労学生の入学が減少。入学時の学生からの届出に基づく大学の調査によると、有職率は20年 前には約40%であったが、現在では5%前後で推移。また、志願者数は10年で約1,200人から、約600から700人へと半減している。これらを受け て、同大は平成22年度から学部第2部の学生募集の停止及び新たな社会人教育の展開を決定し、10月28日付でホームページに公表した。
●第2部学生「メディアの方が早い」
大学「市会での答弁を発表したもの」
大手新聞社の紙面などに夜間募集停止の情報 が掲載されたのは10月上旬だが、大学ホームページに初めて情報が掲載されたのは10月28日だった。11月27日、28日に同大杉本キャンパスで行われ た、学生や卒業生らによる会議で、第2部の学生数人から「メディアの方が(情報公開)早い。憤りを感じる」、「大学は学生がいるから成り立つのに」などの 声が出た。
大学はホームページで「平成20年9月22日開催の学内の教育研究評議会において、受験生等に十分周知できる期間を考慮のう え、平成22年度から第2部の学生募集の停止及び新たな社会人教育の展開を決定し、その議事録の承認を終えた翌日である10月28日付で公表」したとし、 メディアが配信した記事について大学関係者は「10月8日に行われた大阪市会の定例常任委員会での答弁をメディアが配信したもので、大学の発表ではありま せん」と話す。
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