関学、51年ぶりの関西制覇
突進する相手を確実に止める低いタックル、得点のチャンスを逃さない決定力 、試合中ボールを追い続けることの出来る集中力、そして、開幕戦以降の破竹の勢い。今年の関学は例年とは全く違った。 今季の関学の最大の特徴は、牟田監督が「タックルの出来ない奴は試合に出れない」と話すように強力なディフェンス。開幕の同志社戦での勝利も強力な同志 社の攻撃を15点に抑えたことが大きい。立命に敗北したがリーグ戦は基本的に相手をロースコアに封じることに成功した。 最終節は今季の集大成とも言える。試合は天理大の強力な展開攻撃に仕事をさせず完封。激しく、低いタックルで必ず攻撃の勢いを止め、ゲインを許さない。 攻めてはWTB長野が3本、FL西川が2本、NO8大滝が1本のトライを奪い、計6本のトライを奪取。堂々の試合運びで天理大を圧倒し、関西の頂点に達した。 しかし、思わぬ事態も起こった。後半31分にWTB長野が左腕の骨折により退場。 約10分前の激しいタックルを行ったときに骨折したものとみられる。10分耐えてプレーを続けたものの室屋主将が「後は任せろ」と長野に話し試合をフィフティ ーンに託した。「選手権までには絶対に直す」と長野は話す。 戦後の1947年から関西5連覇を達成した古豪関学。関西制覇も永らく遠ざかっていたが、古豪がやっと花園の地に蘇った。しかし、関西制覇の次には関東勢が控える大学選手権がある。東高西低と呼ばれる現在の大学ラグビー。関西リーグ以上の厳しい戦いが予想される。室屋主将は「激しいブレイクダウン、どこまでも自分らのラグビーを貫きたい」と意気込んだ。 第2試合は大体大-大体大の試合が行われ、立命は終盤に追いつかれそうになるものの逃げ切り12-11で辛勝。大学選手権への切符を手に入れた。 最終戦は12月6日、宝ヶ池球技場で同志社-京産大の試合が行われる。 ●関西大学ラグビー最終節(11月30日・近鉄花園ラグビー場) ▽第1試合 関学 39 17-0 0 天理大 22-0 ▽第2試合 大体大 11 3-7 12 立命 8-5 現在順位 優勝 関学(6勝1敗) 2位 同志社(4勝2敗) 3位 天理大(4勝3敗) 4位 立命(4勝3敗) 5位 摂南大(3勝4敗) 6位 京産大(2勝4敗) 7位 大体大(2勝5敗) 8位 近大(2勝5敗)
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