立命 大学選手権出場決定
「今日のゲームにしぼってきた」と吉田監督は話す。強豪の関学、同志社を倒したことで安心しきったムードが漂ってしまっていた。前節、京産大に敗れた後、チームでミーティングを開いた。「こんなところで終われない。全部だしきっていこう」和田主将は全員にそう声をかけた。最後の年、まだまだラグビーを続けたいという主将の思いが全員に響いた。 前半5分、中央のラックからパスをつなぎSO大蔦が先制トライ。その後は両者譲らずの攻防が続き、ロスタイムに大体大がPGを決めて、7-3で前半終了。 迎えた後半も互いに攻めきれない展開が続いた。5分、右中間ラックからSO大蔦がキックしたボールをWTB谷崎がトライ。一度は差をつけたものの、8分、大体大にPGを決められ、18分には1トライを奪われてしまった。12-11という1点差の場面。 ここで加点を許せば、国立の夢も何もかもがなくなってしまう。「こんなとこで終われない」。その思いが立命を奮起させ、大体大の猛攻にもインゴールを許さなかった。 ノーサイドの笛がなった瞬間、立命の選手たちは肩を抱き合った。今季は厳しい試合が続いた。しかしどんなに苦しい状況に立たされても諦めはしなかった。その姿勢が選手権への切符を掴む原動力になった。「ラグビーは気持ち7割、スキル3割」と和田主将。目標は大学選手権で2勝して国立に行くこと。最後の年にかける主将の目は輝いていた。 ●関西大学ラグビーAリーグ最終節(11月30日・近鉄花園ラグ ビー場) 立 命 12 7-3 11 大体大 5-8
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