前期、阪南大に完敗したことで今節に並々ならぬ気持ちで臨んだ選手がいた。関大のMF大屋主将(4年)だ。「前期終わった後に、最終節だけしか頭になかった」と闘志を燃やしていた。  序盤から大屋主将にボールが渡ると、阪南大の選手が3人がかりで潰しに来る。「来ることは予想出来たが、それ以上に枚数がきた」と驚きを隠せなかった。だが、関大の大黒柱は相手のプレスにも動じずチームを引っ張り、相手との玉際で負けない強さを発揮した。  相手のプレスが緩くなった後半には、FW阪本(4年)に絶妙なキラーパスを送る。またマルセイユルーレットで相手をかわすなど光るプレーを見せ、好機を演出するも、関大はそれを生かせなかった。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手達に笑顔はなくピッチに倒れ込んだ。  「気持ちがでたが、結果がついてこなかった」と大屋主将が悔しがった。だが、今夏の総理大臣杯でファイナリストになった阪南大に引き分けたことは、インカレ(全日本大学選手権)に弾みになったはずだ。12月20日の1回戦、国士館大戦に向けて徐々に良い仕上がりを見せる。リーグ戦で優勝を逃した悔しさを全国の舞台で晴らす。 ●2008年度関西学生サッカー後期リーグ最終節(11月30日・大阪長居第2陸上競技場) 関 大 0 0-0 0 阪南大        0-0 【関 大】 【阪南大】