◎加納友輔(QB) 立命戦に初めてスターターとして出場。「ちょっとした不安はあるけど、1年前からずっとこの日の為に準備してきた」と立命戦に対する思いを話した。高校時代、関西学院高校でチームを日本一に導いた加納だが、大学2、3年でブランクに陥る。「解決策が出てこない2年間だった」。4年生でエースQBとなった加納は昨年のQB三原(現アサヒビール)と比べられることも多い。だが、加納は「三原さんのまねではなく自分のやり方でプレーしたい」と話す。 また立命のディフェンス陣については「日本で一番完成されたデフェンス。特にDLをいかに好き勝手にやらせないか」と話した。攻撃としては「(TDの)3本目が勝負の分かれ目。うちが4本取れたら勝つと思っている」と自信を覗かせた。 ◎深川匠副主将(LB) 「本当に最後の試合。社会人でアメフトを続けるかは考えていない。今年、勝つことだけを考えたい」。 今年の8月からDBからLBに移行した深川。チームの状況を考えて5年間続けたDBをやめ、プレーの根本から変えていった。夏の2ヶ月で8キロの増量に成功。「暇があれば食べていた」と深川は笑いながら話した。 ◎稲毛照孫(RB) RB河原やRB平田などチーム内で競争率の高いRBのポジション。その中でスターターとして立命戦に出場する稲毛は「180人の気持ちが僕の背中に乗っている。ロングゲインを狙うのもいいけど、我慢する忍耐力が必要」と話した。 ◎早川悠真主将(DL) 「最高の準備で臨みたい」。練習から決して手を抜かず、主将として行動で示してきた早川は開口一番にそう話した。立命については「去年からメンバーがほとんど変わってなくて一段と強くなった」と警戒するも「ディフェンスで勝ったろうという気持ちがある」と守りの要として意気込んだ。 ◎小野宏コーチ QB加納について「秋の初めの段階で三原と同じレベルにある。自分たちが考えたゲームプランを(例年の中で)一番、反映させている」と期待を込めた。 ◎鳥内秀晃監督 昨年、学生日本一の栄冠を手にした関学。しかし「今年のチームは新たな挑戦。王者じゃない。やることやるだけや」と話した。 また「(今年のチームは)負けさせたらあかんチームや」と勝利に向けて意気込んだ。  過去5年では3点差以内の僅差の勝負が続いている名試合。立命に負けたことがないホームの神戸ユニバー記念競技場で関学は再び栄冠を手にしてみせる。