リーグ中位が確定している同志社と、創部史上初のインカレ出場を狙うびわこ成蹊大。試合にかける気持ちが異なる両大学の明暗は、後半に分かれた。  「互角以上に戦えた」(同志社FW松田直主将、4年)。「0-0はプラン通り」(びわこ成蹊大、松田監督)。前半の両者のパワーバランスは、たしかに同じだった。その均衡が破れたのは後半だ。  23分に速攻を食らい失点した同志社。33分にMF楠神(3年)の強烈なシュートがポストを叩いたのが最大の見せ所。その5分後、ディフェンスラインの裏にパスを通されあっけなく失点すると、そのまま零封を喫した。「後半に競り負けた」とは松田直主将の弁だ。  残留争いとは無縁だった同志社。インカレ出場が消滅した時点で、事実上、以降の全ての試合は消化試合の色合いが濃くなる。来季は大学サッカー界切ってのドリブラー、楠神順平が最終学年に進んでいる。彼をどこまで生かせるか。同志社は、来季を見据えたチーム作りの段階に来ているといえるだろう。 ●2008年度関西学生サッカー後期リーグ第9節(11月16日・鶴見緑地球技場) 同志社 0 0-0 2 びわこ成蹊大       0-2 【同志社】 【びわこ成蹊大】瀬古(後半23分)、澤西(38分)