朝から雨が降る三木総合防災公園陸上競技場。天候だけでなく、試合結果も大荒れとなった。インカレ争いをしている関大と、残留争いをしている姫獨大。両チーム負けられない戦いだったが、関大が圧倒的な力の差を見せつけた。前半8分、MF中村(3年)がハーフラインから一人で持ち込み、ミドルシュート。相手GKの手をはじき、ゴールネットを揺らした。「早い段階で点が取れて、楽になった」。その1分後には、FW金園(2年)が抜け出し追加点を奪う。相手のプレスが緩く、フリーでボールを受けれるため、両サイド、真ん中から変幻自在に多彩な攻撃を繰り広げた。その後も立て続けに23分、32分、33分と得点を重ねる。迎えた36分。中村が今日3得点目となるゴールを決めハットトリックを達成。「積極的にいった結果がこうなり、自信になった」とうれしさを隠せなかった。雨で濡れたピッチをうまく利用することで、関大の持ち味であるパスサッカーが存分に生きた。結局、前半だけで6点を奪い、姫獨大に何もさせなかった。
 
 後半に入っても攻撃の手を緩めず、後半4分、18分、45分にもネットを揺らし9-0で試合を終えた。今年の関西学生サッカーリーグで最多得点だった8点を更新する9得点を奪っただけでなく、無失点で抑え、残り試合に向け順調な仕上がりを見せた。

 また、2試合目で阪南が関学を3-0で降したことにより、関大の優勝が消滅し、6年連続17回目のインカレ出場が決定した。

●2008年度関西学生サッカー後期リーグ第9節(11月16日・三木総合防災公園陸上競技場)
関大 9 6-0 0 姫獨大
     3-0
【関大】中村(前半8分、23分、36分)、金園(前半9分、33分)、佐藤(前半23分、後半4分)、宇佐美(後半18分)、前川(後半45分)
【姫獨大】