同志社、課題残すも連勝
関西リーグの覇者同志社、不調なリーグ戦が続く。「今日は結果ではなく、内容を求めたんですが。残念なゲームだった」。中尾監督のこの言葉が全てを象徴していた。前節の天理大戦で、同志社にとって最低条件である勝利という結果は出した。昨季の逆転優勝を再現する為に、今回からは内容を求める戦いのはずだった。
前半開始直後にFL浦田の先制トライで主導権を握ったかのように思えた同志社。しかし、なかなか追加点が奪えない。ハンドリングミスで自らリズムを崩し、接点とセットプレーでも精彩を欠く。WTB大久保の60m独走トライで追加点を奪うまでに35分を要した。「こんなミスをしていたら話にならない。このままではセットプレーで関東勢には勝てない」と中尾監督。
しかし暗雲晴れない中にも、希望は光る。昨年を怪我で棒に振ったWTB大久保は圧倒的なスピードを見せつけて2試合連続トライ、今季からスタメンに定着したPR菅原も2試合連続で泥臭いトライを決めた。昨年、FLとしてチームを支えた神農も途中出場して元気な姿を見せた。元々、タレント揃いの同志社。課題点は多く残るが、修正に成功すれば、昨年のようなドラマを再び生み出せるかもしれない。
第1試合は関学が昨季3位の大体大相手だったが、勢いを衰えさせず快勝。リーグでは1チームだけ開幕3連勝で黒星が無い。
戦国リーグの関西。関学が1歩リードしているが、次節には1勝2敗と手負いの虎となる立命と対戦だ。関学のすぐ後ろには覇者同志社、天理大なども虎視眈々と1位の座を狙っている。例年に無いほどの番狂わせが続くリーグ戦、次節の展開にも目が離せない。
●関西大学ラグビーAリーグ第3節(10月26日・近鉄花園ラグビー場第2グラウンド)
▽第1試合
大体大 17 7-5 33 関学
10-28
▽第2試合
同志社 35 14-5 5 近大
21-0
現在順位
1位 関学(3勝)
2位 同志社(2勝1敗)
3位 天理大(2勝1敗、同志社との直接対決に敗北)
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