今回の会場も花園第2ラグビー場。同志社にとって、昨年は開幕戦で天理大に敗北、今年の開幕戦も関学に敗北した因縁の土地だ。天理大は開幕戦で昨季2位の京産大に快勝した相手だけあって、不安がよぎる。中尾監督も「前回負けてるだけあって動きが固かった」と話す。

 試合は前半3分に天理大がPGを奪い始まる。前試合の関学戦も先制され、奪い返したところを逆転され負けた。先制された直後の7分にFB宮本がトライを奪うがまだ安心はできなかった。同志社はその後、何度とも攻めるが、敵陣奥まで進んだところで攻めきれず、トライを奪わずにPGを狙う。25分、35分、44分にFB宮本がPGを放ち内2本を決め11-3で前半を折り返した。

 後半は一転。同志社が流れを作り天理大を攻める。後半4分にゴール前ラックから展開しFB宮本がトライを奪い突き放すと、21分には敵陣25mでのスクラムからパスをつないで天理大DFを翻弄しWTB大久保がトライ。FWもスクラムで圧倒し、ブレイクダウンも優位にたった。33分にはFWがゲインし続けゴール前5mでのPKからPR菅原が中央にトライを決め試合を固める。28-3で今季初勝利を果たした。

 試合結果を見ると、奪われた得点はPG1本でノートライに抑えている。途中で隙をつかれ50m近くリターンされる場面もあったが何とか凌いだ。開幕戦の敗北から練習はディフェンスを重視し、タックル中心に取り組んだという。成果が見え選手にも自信がつく結果となった。

 中尾監督は「とにかく勝って良かった。まだまだ力は出る」と話した。

 第1試合は関学が京産大に66-0という大差で圧勝。スクラムは互角だったものの、BKが圧倒。10トライを奪い、昨季の関西2強に勝利することに成功した。

●関西大学ラグビーAリーグ(10月19日・近鉄花園ラグビー場)

▽第1試合

関学 66 26-0 0

京産

40-0

 

▽第2試合 

天理大 3 0-11 28

同志社

3-17