第4Qが同志社の正念場だった。それまで5~15点のリードを保つもなかなか突き放せない状態が3Qまで続いた。第4Q中盤には相手の強硬なディフェンスに再三カットをされ、速攻のシュートを許した。「勝手に自分たちがあたふたした」と主将のSG熊谷。
 残り3分には相手の3Pが連続で入り、逆転される。しかし、途中出場の1年生、C植村の力強いゴール下での活躍で同志社は流れに乗り始めた相手に歯止めをかけた。「途中から入ったので勢いだけはつけようと思っていた」と植村。高校からバスケを始めた185センチ、元サッカー少年の長身新人ホープがチームの危機を救った。最後には残り30秒で主将のSG熊谷が再逆転のシュートを決め、同志社が勝負をものにした。
 
「厳しい試合になるだろうと思っていた」と沼田監督。昨日の試合の関大戦でひとつの山場を越え、インカレ出場を確実にした同志社にとって選手の気の緩みが懸念された試合だった。第4Qに逆転されるも最後に底力を見せた同志社。沼田監督は「最後の最後まで踏ん張るチームだ」と選手に賞賛を与えた。
残る試合は10月19日に行われる神戸戦。主将の熊谷は「勝って終われるように」と意気込む。インカレに向けてステップアップするためにリーグ最終戦で同志社が再び勝利を呼び起こす。

●関西学生バスケットボール第10戦(10月12日・松下電器体育館)

同志社 92 27-18 89 甲南大
28-27
14-19
23-25