「怪我で出遅れ、後期初ゴールだったのでスタンドを喜ばせた」と、FW金園(2年)。同点ゴールを決めると、すぐにスタンドで応援している選手たちのところに行き、ガッツポーズを見せた。

 前半、立命に先制点を奪われたものの、前節同様、関大のテンポのいいパスサッカーで立命を翻弄した。「悪くはなかった。1点だけだったので、逆転できると信じていた」(川端監督)。人とボールが動く、自分たちのスタイルであるサッカーができているから言えることだ。

 迎えた後半31分、「みんなで考え、意志統一してやれた」と、MF大屋主将(4年)。狙っていたサイドのスペースから上げたセンタリングを、混戦の中から金園が押し込み同点とした。右膝も完治し、初のスタメンに復帰すると、早速結果を残した。6分後にも、同じようにサイドを崩し、クロスを、今度は頭で逆転弾を決めた。「前節は何もできなかったので、今日は強い気持ちでいった」。言葉通りのプレーでチームを勝利に導いた。

 残り少ない時間から追いつき、逆転に成功。怪我からエース金園も復帰し、全国で勝つのを目標としている関大にとって価値のある大きな1日となった。

●2008年度関西学生サッカー後期リーグ第4節(10月11日・山城総合運動公園太陽が丘球技場B)

関大 2 0-1 1

立命

2-0

金園
(後半31分、後半37分)

得点者

登(前半34分)