今季、貧打にあえでいた関学打線がついに爆発だ。「奇跡っすねー」と勝ち越しの右中間適時二塁打を放った江崎が笑う。2ケタ得点は2006年秋の同志社戦以来。やっとのことで、今季初勝利を手に入れた。

 乱打戦にケリを付けたのは6回だ。4番江崎の右前適時打、5番有木の投前スクイズ安打で2点を奪うと、締めは大西の左中間2点二塁打。ここぞの場面で、打線が面白いように繋がった。これで10-5。相手の戦意をそぐには十分なスコアだった。

 相変わらずピリっとしない関学投手陣の中で、一人気を吐いたのはルーキー飛嶋。4回から登板すると、4回を6安打1失点にまとめ、大学初勝利を挙げた。「ちょっとほっとした」。エース坂戸の牙城を崩せるかに注目だ。

 「いやー長かったね」と関学の清水監督。今日負けていれば、チームワーストタイの開幕6連敗を喫するところだった。打線については「開き直ったのが良かった」。試合前に「10点取ろう」と選手に伝えていたという。

 伝統の関関戦。これで1勝1敗に持ち込んだ。「次勝たないと、意味ないんでね」(江崎)。この勢いのまま、ライバルに土をつけてみせる。

○今季第1号本塁打を放った関大の橋本
「ようやく(調子が)上がってきた。今日負けて優勝は厳しくなったけど、明日に切り替える」

●関西学生野球秋季リーグ第3節2回戦(10月2日・南港中央野球場)
 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関学 0 2 3 1 0 4 0 0 1 11
関大 2 0 03 0 0 1 0 1 0 7

【関学】坂戸、○飛嶋、岸-久恵
【関大】伊勢、澤田、●廣谷、横山、魚谷-田辺