「インカレ出場は絶対に諦めたくないから、負けるわけにはいかなかった」。FW辻(4年)が試合を振り返った。

 前節、同志社に敗れ、全日本大学選手権(インカレ)出場に黄色信号が灯った立命。連敗は許されない状況の中、立ち上がりから積極的な攻撃でゲームの主導権を握った。

 試合が動いたのは9分、サイドチェンジで揺さぶりをかけ、相手のディフェンスを崩したところで、右サイドからDF伊庭(4年)のクロス。これをペナルティエリア中央で辻がヘディングで合わせると、相手のオウンゴ―ルを誘い先制点をあげた。「しっかりと組み立てて、1点目が上手く取れたことが良かった」と米田監督も満足げだ。
 
 守備面でも「完璧ではないが人数をかけて良くやれた」とゲームキャプテンを務めたDF下村(4年)が話すように、攻守の切り替えが早く、全員で相手の攻撃の芽を潰した。打たせたシュートはわずか4本。安定した守備で姫路獨協大に決定機を作らせなかった。

 立命は試合終了間際の89分にMF内藤(2年)がPKをきっちりと決め、2-0と姫路獨協大を突き放し、勝利を決定づけた。

 勝ち点を15に伸ばし、順位を一つ上げ7位。インカレ出場圏内の3位浮上に向け、弾みをつける快勝となった。

●2008年度関西学生サッカー後期リーグ2節(9月28日・山城総合公園太陽が丘陸上競技場)
 

立命 2 1-0 0

姫路獨協

1-0

OG(9分)

内藤(89分=PK)

得点者