先発の伊勢は1、2回を三者凡退、3回には満塁のピンチを招くものの、最後は空振り三振でしっかりと抑える。
 5回2死満塁、4番山地の四球押し出しで先制とする。しかし6回、関学の4番の中前適時打で同点とされてしまう。終盤になると伊勢、坂戸の投手戦となり
、決着つかず。延長へ突入する。
 10回、関大は3番からの好打順となるも3番橋本は凡打。打席には初回に先制のチャンスを作った山地が入る。「今日はインコースを中心に攻められていた」と山地。打席に入る前から、絞って打とうと決めて臨んだ。やや低めにきたインコースの球を振り抜く。「正直入ったとは思わなかった」というものの「ホームラン、狙おうとは思ってた」という球は左翼手の頭上を越え、本塁打。貴重な勝ち越し打を放った。山地の本塁打は2年の秋以来。現日本ハムファイターズで関学出身の宮西から打った以来の本塁打だ。
 最後は先発の伊勢がしっかりと抑え、試合終了。2-1と昨季の雪辱を果たした。
 土佐監督は「一発狙えと言ってたんで、山地は期待通り。4年は力む癖があるけど明日はやってくれるでしょう」と話した。
 やっと4番山地から快音が聞こえた。リーグ優勝するには1試合も落とせない。今後のクリーンナップの活躍に期待したいところだ。

●関西学生野球秋季リーグ第3節1回戦(9月20日・阪神甲子園球場)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
関大 0 0 0 0 1 0 0 0 0  1 2
関学 0 0 0 0 0 1 0 0 0  0 1

【関大】○伊勢-田辺
【関学】●坂戸、山下-米川